低学歴の人は年収が低い傾向にあります。
大卒と高卒だけでなく、大卒の中でも難関大とFラン大とでは入社できる会社が違い、出世にも大きな違いがあるからです。
しかし、低学歴だからといって、年収アップができないわけではありません。
資格を取得したり、計画的にキャリア形成していくことによって年収アップは可能。
20代後半はスタートのタイミングとして適しています。
そこで今回の記事では、20代後半低学歴から年収アップを目指す方法について解説しました。
目次
20代後半低学歴から年収アップを目指す方法
方法は次の3つ。
- 資格取得・スキルアップ
- 副業
- 転職
順番に見ていきます。
資格取得・スキルアップ
専門性が高い資格か、取得が難しい資格があれば、年収アップは可能です。あと、社内事情にも左右されますね。例えば、業務上必要で、さほど難しくはない資格だけど、社内で誰も取れる人がいない場合は収入アップにつながることがあります。
また、資格でなくても、今携わっている仕事に必要な知識を習得できるセミナーに行って、スキルアップすることも収入アップにつながります。
専門性の高い資格
- 簿記(2級以上、できれば1級が欲しい)
- ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
- 宅建士
- 電気工事士
- Google広告認定資格
- Googleアナリティクス認定資格
難関資格
- 弁護士
- 公認会計士
- 司法書士
- 社会保険労務士
- 行政書士
- 不動産鑑定士
副業
本業で頑張るのはやめて、副業で収入を補うパターンと、副業で培った経験を本業に活かすパターンの2つがあります。
両方に共通する副業は、ネットでのアフィリブログ運営。本業に活かすつもりがなければ、せどりやUberEatsでもOKです。ただ、本業にも活かせるアフィリブログの方が良いです。
なぜなら、dodaやリクルートエージェントなどで求人検索すると分かると思いますが、事業会社のWebマーケ求人が増えていて、あなたが勤めている会社がアナログであれば、早晩、人材の確保に迫られるからです。
その際にアフィリブログの運営で経験・スキルを蓄えておけば、プラスアルファの評価をしてもらえるので、年収アップにつながります。
転職
学歴があったとしても高収入を得ているとは限りません。それは、仕事で取り扱っている金額の大きさによります。
例えば、ウェディング業界とM&A業界では雲泥の差があります。ウェディング業界は一桁万円台から数百万円くらいですが、M&A業界は億単位です。
すると、給与にも大きな違いが現れます。M&Aのコンサルタントは1,000万円はザラで、2,000万、3,000万と稼いでいる人がいます。一方でウェディングプランナーはせいぜい500万円ほどです。
だから、あなたが低学歴であっても、仕事で取り扱う金額の大きい業界に行けば、年収アップは可能です。
そのためには、志望先の企業に欲しいと思われる経験・スキルを身に付けておく必要があります。
その手段が資格取得や副業でのブログ運営になります。
前向きに行動しよう
というわけで、以上の当り前の3点が重要です。
繰り返しますが、下記の通り。
- 資格取得・スキルアップ
- 副業
- 転職
なお、人脈を作るというのも大事ですが、中身がスッカラカンでは結局離れていってしまいます。
地道に知識・スキルを身に付けていって、現在の仕事で成果を出し、広告、コンサル、金融、マスコミ、商社などの給与の高い業界に行くのがベストです。
同業種・同職種転職は年収が頭打ちになる
同職種へは転職がしやすいですが、年収面ではすぐに頭打ちになります。
上に行くほどポストが少ない
例えば、あなたが大企業に同職種転職して、順調に出世したとします。課長ぐらいまでは出世できるでしょう。ところが、部長以上となると学歴の壁に阻まれます。しかも高学歴でも優秀な人しか出世できません。低学歴のあなたは転職とある程度の出世で、年収アップはできますが、早晩頭打ちになります。それでもよければそれでOKですし、高収入の業界なら気にならないでしょう。
一方で、ベンチャー企業へ行けばいいのではと思うかもしれません。ポストはたくさんあるので上に行けますが、創業初期は給料が低いです。もしくは高給与だったとしても、求める要件が非常に高いです。転職そのものが難しいでしょう。現職で一定の結果を出す経験をしておきましょう。
もし、ベンチャー企業へ行く場合は、多少の年収ダウンやステイの覚悟と出世するまでの期間の我慢をする必要があります。
異業種もしくは異職種転職をする
年収がすぐに頭打ちにならないためには、異業種もしくは異職種転職をするのがおすすめ。
例えば、下記のような感じ。
- Webマーケター→ITエンジニア
- ITエンジニア→人事
- 経理→会計コンサルタント
- メーカーの営業→商社の営業
WebマーケターがITエンジニアになる、あるいはその逆は、データ分析アナリストやデータサイエンティストという仕事に変化するので、キャリアの幅が広がり、年収アップにつながります。
人事への転職もITエンジニアやWebマーケターは人材・人手不足で、かつどのような人を採用したら良いのか、企業側も分かっていない部分があるので、経験・スキルを活かせるという点で年収アップにつながります。
短期的視点で転職しない方がよい
仕事で取り扱う金額の高い業界へ行けば、確かに年収がアップします。しかし、同職種だと早晩頭打ちになるのは上記で述べた通り。
自らのキャリア形成を長期的視点に立って考えて、一時的に年収がダウン・ステイしてもいいから、職種を変えてキャリアの幅を広げましょう。その方がかえって年収がアップします。
どうやって転職すべきか
転職をすることによって年収アップを目指す場合に悩むのが転職の手段。
転職の手段は下記があります。
- ヘッドハンティング
- 転職エージェント
- 求人サイト
- SNS
- 直接応募・リファラル
まず、ヘッドハンティングは可能性が低いので除外。リファラルも人脈がないと難しいです。
個人で年収交渉ができる自信があるのであれば、求人サイト、SNS、直接応募でもいいでしょう。
しかし、できないのであれば、代行してやってくれる転職エージェントに頼りたいところ。
ただし、転職エージェントを通すと、採用のハードルが上がってしまう点に注意。そうなると、年収は良くてステイ、場合によっては下げないといけなくなることもあります。
その点も踏まえて転職エージェントを利用するようにしましょう。
利用者が年収アップしている転職エージェント
比較的割合が高いのは次の2つ。
-
- パソナキャリア 67.1%
- リクルートエージェント 62.7%
この2つだけでなく、低学歴でも使えるおすすめ転職エージェントと就職エージェントを利用すると良いでしょう。
個人での年収アップ交渉の仕方
直接応募や転職サイトなど個人で応募して年収アップ交渉をする場合、どのようにしたらよいのかをまとめました。
応募の段階で下限の給与が高いところを選ぶ
募集要項で下限の給与提示額が高いところを選べば、わざわざ年収アップ交渉をする必要が無くなります。
気をつけたいのは、下限の給与が高いところは必須条件や歓迎条件で求める経験・スキルのレベルが高いことです。
だから、下限の給与が高くて、求める条件に合っていて、志望職種なら迷いなく応募しましょう。
複数の選考が進んでいる・内定を得ていることを伝える
引越しで相見積もりをしてなるべく安く費用を済ませようとするのと同じように、転職も複数の企業が終盤に差しかかっていたり、内定を得ていることを伝えると良い提示額を引き出せることがあります。
特に、他社の評価が高いと可能性が高まります。
なお、嘘をついてはいけません。他社と横のつながりがあったりするので、確認をとればすぐにバレてしまいます。
交渉のタイミング
タイミングは次の3つ。
- 面接で質問された時
- 最終面接前後
- 内定時(金額未提示)
面接で質問された時
面接の早い段階で希望年収を質問してくる時には、自分の経験・スキルとあまりにかけ離れた金額を伝えてしまうと、正しい自己評価ができていないということで、印象がよくありません。
逆に相場を理解していれば、良い印象を与えられるので、募集要項の求める経験・スキルで書かれていることを読み込んで、自分の経験・スキルに接点がどれだけあるのかを摺り合わせしておきましょう。
最終面接前後
最終面接の前は良いタイミングです。内定が出る時には金額提示も同時にする企業があるので、最終面接前に希望の給与を伝えましょう。
また、最終面接の後に交渉の機会がある場合は、内定の方向で話が進んでいるので、希望を伝えましょう。機会がない場合は、採用担当者に「仮に内定したら希望の給与を伝える場はあるのでしょうか」と聞きましょう。
内定時(金額未提示)
内定が決まって、同時に金額提示されると交渉しにくいですが、未提示であれば、希望の給与を伝える機会を設けてもらいましょう。