20代後半で2回目の転職をすること自体は、回数も特段多いわけではないため問題ありません。
ただしこれは、2社目の勤続年数が2年以上ある場合の話です。
もし2社目の勤続年数が1年に満たない場合なら、注意が必要です。
そこで今回の記事では、20代後半で転職2回目は前職の勤続年数に注意すべき理由について解説しました。
この記事を読めば、理由に基づいた対策が分かるので、心理的な負担が減るだけでなく、何も対策しない時よりは転職の確率が上がりますよ。
目次
前職の勤続年数に注意した方がよい理由
理由は次の3つ。
- 2社目を早期退職したことが分かる
- 求める経験・スキルがあるのかが不明
- 働く意欲があるのかが不明
2社目を早期退職したことが分かる
2社目の勤続年数が1年にも満たない場合、採用担当者は、「この人は2社目をすぐに辞めているから何かあったな。何の理由だろう?」と疑念を抱きます。企業からすれば、長く働いて活躍してほしいと思っているので、勤務期間の短さと言うのは嫌でも目についてしまいます。
求める経験・スキルがあるのかが不明
1社目はきちんとした経験があることは分かりますが、2社目は勤務期間が短いので経験はほとんど積めていないことが明らかです。もし1社目から2社目に異職種転職をしていると、今回の3社目で求められる経験が完全にない可能性があるので、企業側としては不安に感じます。
働く意欲があるのかが不明
1社目が5年間勤務し、2社目が1年間に満たない場合、27~28歳になりますが、そこから1年間ほどのブランクがあると、働く意欲があるのか企業としても気になってしまいます。
ブランクからの再就職に関しては、下記の記事も参考になります。
転職は不可能ではない
注意した方がよい3つの理由を見て、あなたは転職は無理なんじゃないかと思ったかもしれませんが、決してそんなことはありません。
20代後半であればまだ未経験転職できる年齢ですよ。もちろん現状に合わせた対策はしなければなりません。
具体的には、退職理由を聞かれる可能性が高いので考えておけばOK。
回答内容のポイントは嘘をつかないことと、働く意欲があることを示すこと。ただし真正直に言わない方がよいこともあります。
では次の3つの退職理由の例を見ていきましょう。
- 家庭の事情・病気
- 残業が異常に多い+体調不良
- 人間関係(仕事内容)
家庭の事情・病気
家族が急性の病気を患い、休職も考えましたが、どうしても戻ってきてほしいということで止むを得ず退職しました。現在は家族の病気も完治し、働くことに問題は全くありません。前職・前々職ともに法人営業を行っていたため、御社でも法人営業として貢献したいです。
残業が異常に多い+体調不良
入社後は毎月80時間の残業が続き、体調を崩してしまったのが退職の理由です。現在は回復し問題ありません。前々職では雑誌広告の営業に携わっていていましたが、仕事の幅を広げるためにWeb広告の営業ができる御社を志望しました。
人間関係(仕事内容)
前職はチームでの営業ができるという理由で入社しましたが、実際は個人で営業するスタイルで、改善の見込みがなく退職しました。チーム単位の評価を取り入れることや個人での顧客の重複を防ぐためにエリア単位、企業規模単位で振り分けをしてチームごとに営業する提案をしましたが、ことごとく上司に却下され、これ以上の改善に力を入れるよりも早く次のステップに移った方がよいと考え、不本意ながら転職活動をしています。
在職中の人は転職理由を考えておこう
ここまで早期退職をした人の前提で解説をしてきましたが、2社目に在職中で1年経っていないうちに転職を検討している人は退職理由ではなく、転職理由を考えておきましょう。
回答のポイントは不満だけで終わらないこと。愚痴に終始すると、「この人は文句をすぐ言って辞めてしまいそうだな」と採用担当者に思われてしまいます。不満を改善するための行動をした上で、それでもダメだったから転職活動をしているという流れにすると良いです。
以下の転職理由の例は退職理由を改変したものです。
前職はチームでの営業ができるという理由で入社しましたが、実際は個人で営業するスタイルで、改善の見込みがなく転職を検討しています。これまでにチーム単位の評価を取り入れることや個人での顧客の重複を防ぐためにエリア単位、企業規模単位で振り分けをしてチームごとに営業する提案をしましたが、ことごとく上司に却下されました。これ以上の改善に力を入れるよりも早く次のステップに移った方がよいと考え、不本意ながら転職活動をしています。
他にも対策すべきことはある
勤続年数が短い2回目の転職は退職理由や転職理由を聞かれる可能性が高いと述べましたが、他にも対策すべきことはあります。
- 履歴書・職務経歴書
- 自己PR・志望動機
- 面接トレーニング
この3つはあくまでも最低限ですが、対策しておかなければなりません。
なぜなら書類選考の通過率が下がったり、面接で2社目の勤続年数が少ないという負い目を感じながら答えなければならないからです。
一度転職をしているので、慣れていると思いがちですが、転職エージェントを利用して今回のケースのような転職のアドバイスをしてもらった方が、転職できる確率は上がります。
相談をする際は、20代の転職に強い転職エージェントを利用するのがベストです。
20代後半で転職2回目におすすめの転職エージェント
この章では、20代後半で転職2回目の人におすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビエージェント
- 20代の求人に強い
- マッチング力が高い
- 選考対策が手厚い
マイナビエージェントはグループでも20代のキャリアの浅い人向けのサービスを展開していることもあり、20代の求人に強いです。
アドバイザーは求職者担当と企業担当に分かれているので、それぞれの業務に専念することができ、お互いの情報をマッチングさせることによって、精度の高い求人紹介やアドバイスをしてくれます。
特に、応募書類の添削と面接対策はしっかりやってくれるので、職歴や経験に不安がある人は、相談しましょう。
リクルートエージェント
- 公開・非公開合わせて求人数が多い
- 営業、ITエンジニアの求人に強い
- 20代の転職実績が豊富
リクルートエージェントは何といっても、公開・非公開の求人数が多いのが最大の特徴です。20代向けの求人も多数紹介してくれます。
業界は、IT・通信、Web・インターネット業界が特に強く、職種は、営業、ITエンジニアに強いですが、そもそもの求人数が多いため、他の業界・職種でも他の転職エージェントに比べたら、十分に多いです。
そのため、応募のチャンスを増やすためにも押さえておきたい転職エージェントです。
パソナキャリア
- 年収アップしている転職決定者が多い
- 利用者の満足度が高い
- 20代・30代の求人が多い
転職が初めての人の利用が多いですが、転職2回目の人にもおすすめできる転職エージェントです。
オリコンの顧客満足度調査で、転職エージェント部門で2年連続1位(2019・2020年)を獲得しています。マンツーマンの書類添削や模擬面接などサポート面が手厚く、利用者の満足度も高いです。
リクルートエージェントに比べると求人数は劣りますが、20代・30代の求人が多く、マッチング度も高いので、おすすめです。