転職活動をして志望先企業から内定をもらったらすべきことは、勤めている会社を退職する手続きです。ところが、会社に退職を言い出せない人が増えています。
退職を言えないままでいると、仕事の引継ぎが出来ず、転職先の入社日をずらさざるを得ません。日程がずれるだけで済めばまだいいのですが、場合によっては内定取り消しになることもあります。つまり、退職を言い出せないという理由でもたもたしていると、大損してしまいます。
だから、きちんと退職を言い出せない原因を知って対処法を採る必要があります。
そこで今回の記事では、私の退職経験も交えながら、20代後半の転職で退職を言い出せない原因と対処法について解説しました。
原因はおおむね3つのタイプに分かれますが、共通する対処法を知ることでスムーズな退職ができますよ。
目次
20代後半の転職で退職を言い出せない原因
原因は3つ。
- 残業が多く、言えるタイミングが無い
- お世話になった上司に言いづらい
- 人手不足なのに迷惑をかけたくない
残業が多く、言えるタイミングが無い
残業が多いということは、仕事に忙殺されているので、疲れてしまうんですよね。仕事が終わったと思ったら、上司は既に帰宅してしまったとかあるんで、退職を言うタイミングが無かったり、逃したりしてしまうのはよく分かります。小さい会社によくある話です。
お世話になった上司に言い出せない
上司との人間関係が特に問題ない場合、言いづらいですね。もちろん立場上、部下なので言い出しにくいというのもあるのですが、入社以来下手こいても見捨てずに熱心に指導してくれた上司のことを思うと、退職を言えずに悩んでしまいますよね。
人手不足なのに迷惑をかけたくない
働き方改革で残業を減らそうという社会の流れになっていますが、その分誰かを新たに雇わなければならない中で、自分だけが退職をしようとするのは気が引けてしまいますよね。
対処法
3つの原因に共通する対処法は、勇気を持って退職の話を切り出すこと。
ちなみに私も退職経験がありますが、小さな会社だったので、金曜日の夕方に社長が外出先から戻ってきた時に、「社長。お話があるのですが、お時間よろしいですか?」と直接話を切り出しました。金曜日の夕方にした理由は、月曜日に話をするとその週は引き止めにあったりするからです。
「その決断に間違いはないか?」と聞かれたので、「はい」と答えて、特に引き止めの話はありませんでした。話してみるとあっさり終わった感じですが、話すまでは心臓がバクバク、胃がキリキリ痛かったです。
大企業であれば、何回か面談があるかもしれませんが、辞めるという意志がハッキリしていることを述べましょう。曖昧な答え方をしていると、タイミングを逃してしまいます。
なお、退職届は後日提出し、2週間後に退職しました。この方法はまだ穏便なのですが、強硬に辞めようとするのであれば、会社側が原則拒否できない、辞表を提出する方法があります。人事権を持つ人に対して、日時、氏名、退職日など所定のルールに基づいて書いた辞表を提出することによって、一方的に通知することができます。
逆にやってはいけない対処法は、バックレること。
直接話すのが怖かったり、話したくなかったりする人や、あまりに忙しすぎて死にそうなので、出社拒否する人がよく採る手段です。
もしバックレると、無断欠勤が2週間続けば解雇される可能性があり、退職金も無しか減額されます。解雇は内定の取り消しにつながりますし、貰えるはずのお金が貰えなくなるので大損です。
だから、バックレずに勇気を持って話を切り出すのが正解です。
話す勇気が無い人には退職代行がおすすめ
対処法は十分わかるけど、それでも、退職を言い出せないのであれば、退職代行サービスを利用するのがおすすめです。
退職代行とは
第三者が本人に代わって退職手続をすることです。第三者とは民間の代行業者か弁護士です。費用は3~5万円くらいです。
退職代行のメリット
メリットは4つ。
- 退職手続を代行してくれる(退職意思の伝達、退職届の提出)
- 即日退職も可能
- 誰にも会う必要が無い
- 苦痛から逃れられる
退職代行のデメリット
デメリットは3つ。
- 損害賠償を請求される可能性がある(費用対効果の面から実際に行われることはまれ)
- 民間業者に依頼した場合は保険や書類の手続は自分でする必要がある
- 弁護士に依頼した場合は費用が高い(オプションを含めると)
退職代行サービスの選び方
退職代行は民間の代行業者でもサービスを提供することは可能ですが、デメリットにあるように、万が一、損害賠償を請求された時に対応できません。そのため、気になる人は値段が多少高くても弁護士が提供する退職代行サービスを利用するのが好ましいです。
また、忙しくて日中の時間が取れない人は24時間対応をしているサービスを利用すると良いでしょう。
退職代行サービス3選
おすすめの退職代行サービスは3つ。
- 汐留パートナーズ法律事務所
- 退職代行Jobs
- 退職代行EXIT
汐留パートナーズ法律事務所
- 弁護士が法律的に対処
- 今まで退職できなかった事は1度もなし
- オプション費用がかかりますが、有休消化・残業代などの未払い賃金・退職金回収も可能
- 退職代行費用54,000円
退職代行Jobs
- 顧問弁護士監修の退職代行(顔出しあり)
- 顧問弁護士自身が就業に関する挫折を経験(最初の就職先である法律事務所を1年経たずに退所)
- 弁護士事務所の事業としないことで、低価格、24時間対応などのサービスを実現
- 退職代行費用49,800円
>> 退職代行Jobs
退職代行EXIT
- 累計2500人以上(業界トップ)の退職代行を実施、退職成功率は「100%」
- 退職代行業界で知名度がダントツ(東京キー局、大手新聞社で紹介される)
- 退職代行費用 正社員50,000円、アルバイト・パート30,000円
>> 退職代行EXIT