※当サイトには、プロモーションが含まれています。

30代の転職面接でマネジメント経験の無さを指摘されたら類似体験を語ろう

転職コラム

30代のあなたは転職の面接に行ったとします。そこで面接官に、「マネジメント経験は無いんですか?」と言われました。確かに30代に入れば、企業としても管理職経験のある人を求める年代です。しかし、マネジメント経験はありません。どうすればよいのでしょうか?実は答えを言ってしまうと、類似体験を語ればよいのです。今回この記事ではなぜ類似体験を語ればよいのか、具体例を交えて解説しました。

目次

類似体験を語る理由

採用担当者はあなたにマネジメント経験がないことを知っていて敢えて面接に呼んで、経験の無さを指摘しています。本当にマネジメント経験のある人を必要としていれば、あなたは面接には呼ばれていません。

しかし面接に呼ばれているので、何かを答えなくてはいけません。そんな時には類似体験を語ると良いです。その理由は類似体験からマネジメント能力を構成する要素があるのかを見ているからです。そこで、その要素を以下4つにまとめました。

  • リーダーシップ
  • 部下や同僚の教育・指導
  • プロジェクトの主導
  • 予算の管理

リーダーシップ

上司や部下という関係を超えて、周囲を引っ張っていくリーダーシップがあるのかを見ています。どのように引っ張っていくのかは人それぞれ違いますが、モチベーションを上げる人もいれば、ひとりひとりコミュニケーションを密に取る人、カリスマ性(実績)を活かす人もいます。リーダーシップも含めてこれらの言葉は抽象的なので、どうやってモチベーションを上げたのか、タイプの違う人とどのように接したのか、どのようにカリスマ性を知らしめたのかを具体的に語りましょう。

部下や同僚の教育・指導

会社が永続的に発展・維持し続けるためにはノウハウ・スキルを伝承していかなくてはなりません。そのために部下や同僚に教育・指導をできる人が必要です。単に教えるだけなら誰でもできますが、下手な人から教わると間違った形でノウハウやスキルが伝わってしまいます。そうならないために、教えるのが上手い人が求められます。面接で部下や同僚の教育・指導経験を語る際には、タイプの違う人とどうやって接して、どのように教えたのか具体的に語りましょう。

プロジェクトの主導

プロジェクトは社内の人だけでなく社外の人とも組んで行うことがあります。そのため年齢もバラバラです。その多種多様なバックグラウンドを持った人達をプロジェクトリーダーやサブリーダー的ポジションでまとめてきた経験のある人は管理職としての適性があります。面接で語る際には、プロジェクトの人数、役割、予算規模、メンバーとの接し方など具体的に語りましょう。

予算の管理

単にお金の計算をしていたのではなく、いつ、どこで、誰に、何に、どれだけお金を使って、結果はどうだったのか、結果が思わしくない時に改善の提案をしたのかなど、主体的に予算の管理に関わった経験があれば、アピールになります。プロジェクト経験の中で語ると有効的ですし、プロジェクトでなくても広告予算や店舗の売り上げ管理など似たような経験でもよいです。

類似体験の具体例

類似体験では主に4つの要素の何れかを見ていると述べました。そこで、それぞれの具体例について見ていきたいと思います。

  • リーダーシップの具体例
  • 部下や同僚の教育・指導の具体例
  • プロジェクト主導の具体例
  • 予算・人員管理の具体例

リーダーシップの具体例

マネジメント経験はありませんが、営業部で新規開拓をすることになり、関東エリア担当のリーダーを任せられました。私以外は営業経験の浅い入社2~3年目の社員だったため、架電の回数や訪問件数を低く設定するといった実現可能な目標を持たせることにしました。アポイントメントが取れたり、訪問での営業がうまくいった時には、都度褒めるようにすることで、モチベーションをアップするようにしていました。このようにしてチームをまとめ上げて、1ヶ月で1億円の売り上げを達成することが出来ました。この新規開拓のリーダー経験は管理職になった時にも活かせるものと自負しています。

部下や同僚の教育・指導の具体例

マネジメント経験はありませんが、入社8年目の時に上司から新人5名の教育係に任命された経験があります。その際に意識して取り組んだことが3つあります。1つ目は担当する新人の特徴を把握するために、個別・グループでコミュニケーションを取ったこと、2つ目は1年目の業務に必要なスキルや仕事のステップを細分化すること、3つ目は飲み込みの早い新人に他の新人の教育を手伝ってもらったことです。その結果、5名の新人は無事に育ち現在でも離職せずに勤めています。この部下を育成した経験は管理職になった際に、部下や同僚の教育指導に活かせるものと自負しています。

プロジェクト主導の具体例

マネジメント経験はありませんが、3つの部署を横断する小規模なプロジェクトがあり、6名のメンバーをまとめるリーダーとしての経験はあります。その際に意識したことが3つあります。1つ目は目的をはっきりすること、2つ目は少人数のプロジェクトだったので、ひとりひとりとコミュニケーションを取ること、3つ目は期日に間に合うようにスケジュールの管理をしたことです。その結果、メンバーとのコミュニケーションの齟齬もなく、期日よりも早めにプロジェクトを完結することができました。このプロジェクトで得たリーダーとしての経験は管理職になった時に活かせるものと自負しています。

誰にでも何かしらの類似体験はあるはず

「マネジメント経験はもちろん、類似体験さえも無いよ」とあなたは言うかもしれません。でも、決してそんなことはありません。あなたにも何かしらの類似体験はあるはずなので、探し方が分からないだけです。

その探し方のポイントとなるのが、「類似体験を語る理由」で述べた要素分解です。マネジメントを要素分解すると、リーダーシップ、部下や同僚の教育・指導、プロジェクトの主導、予算の管理などに分けることができます。

例えば、リーダーシップは様々なタイプがあります。コミュニケーションを密に取る、同僚が自発的に行動してくれるような仕掛けを考えるといったようなことにさらに分解していきます。そうすれば、類似体験が見つかるはずです。

まとめ

30代の転職面接でマネジメント経験の無さを指摘された時には、類似体験を語ることで、マネジメント能力を構成する要素をアピールすることができます。その要素は次の4つです。

  • リーダーシップ
  • 部下や同僚の教育・指導
  • プロジェクトの主導
  • 予算の管理