一般的に年単位のブランクがあると、何歳であろうと、転職が難しいと言われています。しかし、難しいと言われているだけで、転職ができないというわけではありません。
【ブランクから転職・再就職する方法】
・競争倍率の高い企業を避ける
・同職種に応募する(同業種がベスト)
・ブランク発生理由と今後に問題が無いことを答えらえるようにしておくブランクありは不利だけど、転職は不可能ではない。内定確率が上がる手段を取ろう。https://t.co/DKufaJbJnQ
— lead@20代後半から30代の転職を応援 (@tenshoku_lead) April 13, 2020
そこで、20代後半でブランクがある場合の転職方法についてまとめました。
目次
競争倍率の高い企業を避ける
年単位のブランク持ちで転職活動をする場合、20代後半という若さがあっても、競争倍率の高い企業は避けるのが無難です。その理由と対策についてまとめました。
- 競争倍率の高い企業を避ける理由
- ハローワークを利用して競争倍率を下げる
- 直接の企業開拓をして競争倍率を下げる
競争倍率の高い企業を避ける理由
転職サイトや転職エージェントを利用していても人気企業は似たような職歴・経験の人なら、ブランクのない人を優先するので、採用される確率が下がるというのが理由です。
もし、これまでに転職したことが無い場合は、それなりの経験があるので、ブランクが発生した理由と今後に影響がないことを回答できるようにしておけば、通常の転職とさほど変わらないかもしれません。
しかし、浪人や留年があったり、既卒で就職をしてブランクがある場合は、職務経験に乏しいと判断されることがあるので、ブランク発生理由と今後に問題が無いことを回答しても、転職・再就職が難しいです。
だから、競争倍率の高い企業は避けた方が無難です。
なお、競争の少ない企業は、転職サイトや転職エージェントから探すのではなく、ハローワークや自分で探す方がたくさん見つかります。
ハローワークを利用して競争倍率を下げる
ハローワークは利用する人の人材の質が良くないこともあり、職務経験がある人であれば採用されやすいため、おすすめです。職務経験は3年ほどあると、かなり有利になります。
ハローワークで募集をかけている企業は、本音は求人要項通りの人材が欲しいと思っているのですが、実際はあまりいません。書類選考は経験のある人がいれば当然通しますが、経験が無くても、応募書類でこの人は良さそうだなと思えば、面接に呼びます。つまり、選考のハードルが下がるわけです。
ただし、注意点もあります。ハローワークには希望する企業・職種があるか分からないこと、中小・零細企業が多いため、条件面を下げざるを得ないこと、ブラック企業も多いことです。
特に、ブラック企業を回避するためにも、転職口コミサイトなどで裏取りをしておくと良いでしょう。
また、ハローワークは最終手段として残しておきましょう。他の手段がダメになっても、まだ手段が残されているということで、精神的に楽になります。
直接の企業開拓をして競争倍率を下げる
直接企業を開拓するというのは、誰でも思いつくことですが、実際に他の転職希望者はやっていないので、競争倍率は下がります。
「転職と副業のかけ算」で有名なmoto氏は就職活動の際にトップアプローチをして、短大卒にもかかわらず、大卒の選考に混ぜてもらい、内定を獲得しています。
だから、採用されるかどうかをおそれずに、ブランクというハンデがあっても、やってみる価値はあります。
直接の企業開拓の仕方は、別途、章立てて紹介します。
同職種に応募する
同職種への応募もブランクありで転職する方法の一つです。この点について以下にまとめました。
- なぜ同職種に応募した方が良いのか
- 異業種・異職種転職が実現するケース
- ベストは同業種・同職種への応募
なぜ同職種に応募した方が良いのか
一般的に、20代後半であれば異業種・異職種への転職も可能です。しかし、他の応募者が同じスペックでブランクが無い場合は、落とされる可能性が高いです。
異業種・異職種転職が実現するケース
例外もあります。それは、難関資格の取得です。公認会計士試験に合格した場合、主に監査法人に勤めることになります。これは、完全に異業種・異職種転職になります。資格でなく通常の異業種・異職種転職をしようとするのであれば、経理から会計コンサルタントのような経験を活かせる形でないと厳しいです。そのため、上記で述べたように同職種に応募した方が良いのです。
下記は30代向けの記事ですが参考になります。
同業種・同職種への応募はベスト
同職種だけでなく同業界にするとより採用の確実性が増します。もっと言うと、企業規模も同程度であると良いです。採用する側にとっても、応募者のイメージがしやすいからです。
異業種・同職種への応募はベター
職種は同じだけど業界は違うというのも悪くない選択肢です。例えば、広告代理店に勤めていて辞めた場合に、クライアント側へ移るのがこの異業種・同職種のケースに該当します。
ブランク発生理由と今後に問題が無いことを答えられるようにしておく
ブランクが発生した理由と今後の仕事に問題が無いことを回答できるようにしておくと、採用担当者も安心・納得できます。
なぜなら、企業がブランクのある人を採用する際に、再び同じ理由で辞めてしまわないか気にしているからです。
せっかく採用しても、同じ理由で辞められてしまったのでは、採用担当者の人事考課に影響しますし、再び採用活動をするにも、求人コストがかさみます。
求職者の方から、なぜブランクが発生したのか、今後の仕事に影響がないことを論理的に答えることによって、懸念点が解消されるので、後は通常の転職と同じようにするだけでよくなります。
なお、ブランクが発生した理由は、退職理由を答えればよいです。次の記事を参考にしましょう。
書類選考は通過するが面接に落ちる場合
求人に応募して書類選考を通過して、面接まで進んでいるけど、落ちてしまう場合は、単純にブランクだけで落とされているわけではありません。きちんと面接対策をする必要があります。
面接対策をするには転職エージェントを利用する
面接で落ちているということは、ブランクがあるから落ちているのではなく、ブランクが発生した理由の答え方やその他の質問の受け答えが上手くできていないため、落ちているのです。この状況を改善するためには、転職エージェントを利用して模擬面接をしてもらう必要があります。
転職エージェントには2種類のタイプがある
転職エージェントは個人で行っている場合と、法人で行っている場合があります。法人で行っている転職エージェントは、求人紹介とセットになっているため、必ず希望の求人を紹介してくれるとは限らず、登録そのものを断られることもあります。しかし、個人で行っている場合は、選考対策を中心にサポートしてくれるところがあるため、利用がしやすいです。
直接の企業開拓をする方法
「競争の激しい企業を避ける」で、直接、企業を開拓して応募した方が良いと述べました。ここでは、その具体的な方法をまとめました。
- ネットで検索をする
- どの求人媒体、自社サイトでも募集を行っていない場合
- 履歴書、職務経歴書を用意する
- なぜ直接連絡するとよいのか
ネットで検索をする
ネットで何を検索するのかというと、同業種の企業名で検索をします。大企業からベンチャー企業までくまなく探します。中には、採用の手間を省くために、転職サイトでしか募集をしていない場合もありますが、大概は、自社サイトでも募集をしているので、リストアップしましょう。
どの求人媒体、自社サイトでも募集を行っていない場合
転職サイト、転職エージェントや自社サイトで求人集を全くかけていない場合は、企業に電話やメールで直接問い合わせをします。できれば、電話がベストです。了解がもらえれれば、応募をします。
なお、上記とは別に、トップアプローチの仕方はmoto氏の著書「転職と副業のかけ算」に載っているので、見ておきましょう。
履歴書、職務経歴書を用意する
応募できることが分かれば、履歴書、職務経歴書を用意しましょう。ウェブ上で送信する場合は、入りませんが、郵送する場合は、添え状も同封しましょう。メールに添付して送る場合は、メールの本文を簡単な添え状のような形にして送りましょう。
なぜ直接連絡するとよいのか
他の転職者も分かっていながらやろうとしない直接連絡ですが、なぜそうすると良いのかというと、意欲があると思ってもらえるからです。また、企業にとっても転職サイトで募集をかけるよりも遥かに格安に採用できるという利点があります。